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過活動膀胱(OAB=OverActiveBladder)の病態

尿意切迫感(急に起こる、我慢する事が困難な強い尿意)を必須症状とし、通常は頻尿と夜間頻尿を伴うものであり、切迫性尿失禁は必須ではない。局所的病態(膀胱腫瘍・膀胱結石・尿路感染・前立腺炎等)は除外。

OABの原因:神経因性は約20%(脳血管障害や脊髄損傷等により発症)と非神経因性は約80%
(明らかな神経障害がなくても発症)
症状は*尿意切拍感・昼間頻尿・夜間頻尿・切迫性尿失禁である。

1.行動療法
①生活指導 ②膀胱訓練 ③理学療法 ④排泄介助
2.薬物療法
(イ)抗コリン薬(ベシケア・デトルシトール・ウリトス・ステーブラ:ムスカリン受容体拮抗薬/バップフォー:CA拮抗薬含む。ポラキス:排尿調節/プロ・バンサイン:夜尿症・遺尿症)
(ロ)ブラダロン:膀胱容量増大・尿意発現の遅延
(ハ)ベタニス:β3受容体作動薬(生殖可能な年齢の人へは出来る限 り避ける)
(ニ)三環系抗うつ薬:トリプタノール(夜尿症)トフラニール・アナフラニール(遺尿症)

消化管運動機能改善薬

①抗ドパミン作用
②アセチルコリンエステラーゼ阻害作用
③平滑筋のアセチルコリン受容体に直接作用
④消化管平滑筋に直接作用
⑤セロトニン5-HT4受容体刺激
①の効果:消化管運動亢進・悪心・嘔吐の改善/副作用:(イ)錐体外路症状・(ロ)プロラクチン分泌亢進→(イ)振戦、すくみ足などのパーキンソン様症状を示す。(錐体外路は筋の緊張や身体の平衡等を調節している。)(ロ)乳腺を刺激して乳汁を分泌させるホルモン。分泌亢進により、乳汁分泌・女性化乳房・月経不順等が起きる。
①―ⅰ ナウゼリン=上部消化管の運動機能調整・制吐作用 ⅱプリンペラン=胃部停滞除去・中枢性・末梢性制吐
②ガナトン=②と①の協力作用により消化管賦活・制吐
③アボビス=胃排出促進・胆汁の十二指腸への排出増強/アセチルコリン作動薬の為、気管支喘息・甲状腺機能亢進症は禁忌。
④セレキノン=胃腸両方運動調律作用・末梢性制吐 過敏性腸症候群の症状改善Γどちらかといえば消化管運動の抑制方向に働くので、便秘型の場合は症状が悪化することもある。」
⑤ガスモチン=アセチルコリンの遊離を促進し、胃・十二指腸運動亢進/SE=稀に重症肝障害

下痢の漢方

①下痢の漢方医学的捉え方
(陽の下痢=急性感染性胃腸炎)
・症状が激しい・炎症性で、時に血液や濃等排出・裏急後重=しぶり腹を伴う事が多い
・細菌やウイルスに起因する急性胃腸炎
②(陰の下痢=慢性的な下痢)・さらっとした水様便を頻回排出・慢性的な経過を呈する非炎症性の下痢
・多くはしぶり腹を伴わない・腸管の機能低下・裏寒症で水毒を伴う為、人参・乾姜・附子などの配合された処方
①ⅰ 五苓散・・・体液の偏在(胃内停水など)によって起こる諸症状(口渇、尿量減少、浮腫、水瀉性下痢など)・口渇あって 水を飲むのに尿量すくない等に。
ただし、急性胃腸炎でもしぶり腹=腹痛があって、頻繁に便意をもよおすのに、ほとんど便 が出なかったり、あってもわずかしかない場合には使用しない。
ⅱ柴苓湯・・・嘔吐と口渇が伴う・胸脇苦満・発熱などの感冒様症状を伴う等に。
(小柴胡湯<口中不快、食欲不振に→抗炎 症作用+五苓散<口渇、尿量減少に→利水作用)
②ⅰ 真武湯・・・新陳代謝が低下して体力虚弱な人で水毒が胃腸に滞留して、下痢・腹痛・あるいはめまいの症状を呈するものに。
ⅱ 人参湯・・・(使用目標)裏の寒を温める作用があり、胃腸虚弱で血色すぐれず、舌には苔なく湿り、尿は薄くて量が多い、薄い唾液が口にたまる傾向あり。
ⅲ 半夏瀉心湯・・・(使用目標)実証の人でも暴飲暴食のあとなどに、お腹がゴロゴロと鳴るような下痢をする場合。
みぞおちがつかえ、時に悪心・嘔吐がある場合。

セロトニン

心自体の安定に関係する。又、血液にも存在する。一般的にセロトニンの量の減少や不活性は衝動的、気分障害、自殺を引き起こすといわれています。
又、うつ病、強迫神経症に関係する。循環系では、血管壁を収縮させて、血圧を上げる。

①慢性胃炎・逆流性食道炎(5-HT1興奮5-HT3・4抑制時)→5-HT4受容体アゴニスト
(ガスモチン・プリンペラン)
②5-HT3受容体拮抗薬(イリボー)=下痢型過敏性腸症候群Γ消化管運動亢進に伴う便通異常(下痢・排便亢進)」を改善する。類似症状を呈する疾患(大腸癌・炎症性・感染性腸炎)が疑われる場合は必要に応じて検査を考慮。
SE:便秘・硬便・腹痛・血便
アンプラーグ:血小板および血管平滑筋における5-HT2受容体に対する特異的拮抗作用→
血小板凝集抑制・血管収縮抑制作用

神経伝達物質

神経細胞終末からシナプス間隙に放出され、次の神経細胞や筋肉細胞に興奮または抑制の作用を引き起こす化学物質の総称。

アセチルコリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン、アドレナリン等のアミン類や、グルタミン、GABA,グリシン等のアミノ酸類から成る。また、P物質・エンドルフィンのペプチドもある。

  • ホルモン:血液等で循環し体内の細胞へ情報伝達、命令を行う。
  • ペプチドであり、脳内視床下部や脳下垂体・副腎髄質、皮質・甲状腺などで分泌される。
  • アミノ酸・アミン:神経細胞のニューロン間で信号(刺激)をやりとりする為に必要な物質
  • 精神活動の面で重視されるのはモノアミン神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニン)とGABAである。
GABA=グルタミン酸に由来するアミノ酸で、脳の主な抑制性神経伝達物質である。
車に例えれば、アクセルの役割をもつ神経細胞にはグルタミン酸ニューロンが、ブレーキの役割をもつ神経細胞にはGABAニューロンがあります。
ドーパミン=快楽、覚醒、興奮に関係する。
パーキンソン病や、攻撃的性格、統合失調症、多動症に関係する。パーキンソン病の治療はL-dopa製剤とドパミン作動薬(DAアゴニスト)によるドパミン補充療法が基本である。

排尿障害①②

(一)尿排出障害」膀胱から尿を排出する機能異常
(二)「蓄尿障害」膀胱に尿をためておく機能の異常
①頻尿/夜間頻尿(治療薬-抗コリン薬)

正常な排尿回数は日中3~7回、夜間0~1回、すなわち1日10回以上が治療対象/夜間睡眠中に覚醒して排尿2回以上

②尿意切迫感:尿意が急に生じ、我慢できなくなって急いで排尿したくなる感覚。
③尿失禁:意識に反して漏れ、蓄尿期に膀胱内圧が尿道内圧を超える時に起こる。
  • ⅰ腹圧性尿失禁:腹圧を急に上昇させるような動作(咳・くしゃみ・いきみ・笑いなど)による。
    主に産後・中高年の女性・前立腺切除術後の男性にみられる。
    (治療薬→カテコラミンβ2受容体刺激薬=スピロペント)
  • ⅱ 切迫性尿失禁:脳梗塞患者などで意識しない膀胱収縮が起こり、漏れる。または急性膀胱炎などでトイレまで我慢できない状態。(治療薬→抗コリン薬・選択的β3アドレナリン受容体作動薬・抗菌薬)
  • ⅲ 混合性尿失禁:腹圧性と切迫性の失禁が両方みられるもの。
  • ⅳ 溢流性尿失禁:尿閉等多量の残尿がある場合にみられる尿失禁。

機能性消化不良症=FD(Fanctional Dyspepsia)

病態:胃炎、潰瘍、癌等器質的疾患がないにもかかわらず、上腹部の食後のもたれ、不快感、腹部膨満感など慢性的に、あるいは繰り返して出現するが、自覚症状の原因となりうる癌や消化性潰瘍等の器質的疾患を認めない状態を言う。

あるいはNUD(Non-ulcer dyspepsia)とも呼ぶ。→左記を慢性胃炎に伴う上部消化管愁訴とし、(胃炎)(慢性胃炎)の病名で治療。

原因:胃酸分泌過剰・胃酸に対する消化管粘膜の過敏状態・胃排出能遅延・ヘリコバクターピロリ菌感染による胃粘膜の炎症・精神的異常等が考えられる。

標準治療は薬物療法で、
(1)胃酸分泌抑制薬(PPI.ヒスタミンH2受容体拮抗薬)
(2)消化管運動機能改善薬
(3)漢方薬(六君子湯など)
(4)抗鬱薬・抗不安薬

COPDについて

肺の生活習慣病(COPD)

①COPD chronic obstructive plumonary disease
慢性閉塞性肺疾患(肺気腫/慢性気管支炎)とは進行性の気流制限を呈する疾患
タバコの煙などの有害物質を吸いこむ事によって、気管支の線維化、慢性化炎症(壁肥厚)での狭窄や肺胞壁の破壊が起こる疾患。
②症状・・・初期には咳や痰が続く。階段を上がる時などに息切れ。
進行してくると平地を歩いていても息切れ、会話や食事の時に息切れ。
③検査・・・(おおまかには)家庭で/口元より15cm位離れた所の炎を口を開けたままΓハッ」と消せるか?
(正確には)医療機関で/スパイロメターという機械を使用又は動派血の酸素濃度を測る検査、胸部Ⅹ線写真撮影、胸部CT等。
④治療
ⅰ禁煙
ⅱ急性増悪の予防の為に(冬期前に)インフルエンザワクチン接種・マスク着用・うがい・手洗い励行
ⅲ薬物療法 ★
ⅳ運動療法を中心とした呼吸リハビリテーション・酸素療法
④のⅲ(a)息切れが軽度の場合・・・必要により短時間作用型気管支拡張薬吸入を頓用使用
(1)抗コリン薬(テルシガン・アトロベント)エロゾル
(2)β2刺激薬(メプチンエアー・サルタノールインヘラー)等
(b)中等度の場合・・・長時間作用型気管支拡張薬をもちいる。
下記 イロハのいずれかを単剤または組み合わせて用いる
(抗コリン薬)・スピリーバ吸入用カプセル
(LABA=長時間作用性吸入β2刺激薬:オンブレス吸入用カプセル150μg(2011年9月発売)セレベントデイスカス
(テオフィリン薬)ユニフィルLA錠/テオロング又はテオドール錠
(c)重症の場合
上記(b)に加えてアドエア250デイスカス/125エアゾールとムコダイン又はムコソルバンL(ムコサールL) 吸入手技が不良の場合にセレベントの代替としてホクナリンテープ貼付

喫煙とニコチン依存

①病態
喫煙により摂取されたニコチンは血液中に速やか(3~5秒で)に取り込まれ脳内のニコチン受容体に結合すると、快楽物質ドパミンが放出され、気持ちよくなる。喫煙を繰り返しているうちに、親和性の高いニコチン受容体が脳内で増 加し、ニコチンの血中濃度が低下すると、タバコを吸いたいイライラが生じ、我慢できなくなり、つい1本吸ってしまう 。ニコチンによりup-regulationがかかる=ニコチン依存症である。
⇒禁煙後2~3日で離脱症状が強くなるが、3日以上がまんすれば、down-regulationが起こり、ニコチン受容体が消失していく。
②薬物療法
ニコチン製剤(ニコチンパッチ・ニコチンガム)と非ニコチン製剤(チャンピックス)がある。
ニコチン製剤はニコチン代替製剤であるが、チャンピックスはニコチンを含まない飲み薬であり、大脳皮質のニコチン受容体に高親和性に結合し、ドパミンの部分作動作用でニコチン切れを軽くするのと タバコをおいしいと感じにくくするからと考えられる。
注意・・・まれに、基礎疾患として有している 精神症状の悪化や傾眠・めまいがある。又禁煙によりテオフィリン・ ワルファリン・インスリン等用量調節が必要になる事がある。
③本気で禁煙するには
ⅰ徐々に喫煙本数を減らすのではなく、一気に禁煙する。
ⅱ喫煙の誘因として、ストレスや飲酒が多いので、その対策を考えておく。(特に飲み会に於いて、箍がゆるみ自制をなくし、つい1本となってしまう。)

皮膚疾患と薬

①皮脂欠乏症(老人性乾皮症)
角質が毛羽立った、がさがさした皮膚表面を呈する。
一般的に秋になると発汗・皮脂分泌の低下が誘因になる。水分保護バリアー層の機能が低下した中高齢者に生じやすい。
ある日突然激しいかゆみを自覚し、掻破により悪化する。悪化した場合にはステロイド外用薬・乾皮症状態なら保湿外用剤に よるスキンケアとする。
②薬剤性光線過敏症
薬剤内服と日光照射によって露光部位に日光皮膚炎(日焼け)と同様の症状を呈する。原因薬剤は多 種多様であるが、貼付剤の場合は貼付部位に一致して発症し、光アレルギー性接触皮膚炎と呼ばれ、ケトプロフェンによるも のの頻度が高い。
⇒被疑薬を探し、服薬を中止するとともに、日光の遮断を徹底する。中止後2~3週間で治る事が多く、昼 間の外出を避ける事が重要である。やむを得ない場合には衣類で工夫、サンスクリーン剤の使用。
③小児アトピー性皮膚炎
(掻痒)(特徴的な皮疹分布→全身のドライスキンケア/舌なめずり皮膚炎)(慢性または反復性 皮膚炎)
⇒標準治療(原因・悪化因子の検索と対策)(薬物療法)(保湿剤によるスキンケア・ステロイド外用薬)
④細菌性皮膚感染症
化膿球菌(ブドウ球菌および連鎖球菌)が皮膚内に侵入し、限局性の化膿性炎症を生じさせた状態。

→とびひ・毛嚢炎・あせも等
⑤白癬(水虫)
白癬菌という真菌が足・手・爪の皮膚に寄生する事で起こる感染症。白癬菌は皮膚の角質層やケラチンを 栄養源として住みついているため栄養源が在るところならどこでも→部位により、頭部白癬・体部白癬・股部白癬の別の病名 で呼ぶ。
→ケア(清潔・乾燥・清掃)と外用薬を通常毎日1回、角質層が軟らかくなっている=お風呂上がりに、よく乾燥さ せてまんべんなく塗る。

ノンカロリーについて

厚生労働省の「栄養表示基準に基づく栄養成分表示」の中で規定があります。

カロリーや糖分など『含まない』のキーワード・・・「無・ゼロ・ノン・レス」
飲料の場合100mL中(食品の場合100g) 5Kcal未満
『低い』のキーワード・・・「低・ひかえめ・ライト・ダイエット・オフ」
飲料の場合100mL中 20cal未満、食品の場合100g中 40Kcal未満

カロリーゼロ、ノンカロリーと言っても上記は飲料ならば100ml中、食品ならば100g中あたりなので安心して多めに摂取した場合、意外にカロリーを摂ることになってしまうので注意が必要になります。

ちなみにこれからの時期に多いのが、のど飴の摂取量。例えばはちみつきんかんのど飴1粒で約15Kcal。

お医者さんからトローチをもらうこともあると思います。
主なトローチ1錠あたりに含まれるカロリー(1日4〜6個を目安)

☆SPトローチ・・・・約5Kcal

☆スプロールトローチ・・・・約2Kcal

☆オラドール・・・・約4Kcal

糖尿病で厳密なカロリーコントロールされている方は意外なところでカロリー摂取している場合がありますので気を付けましょうね。

痛風の治療

治療

①痛風発作の治療②高尿酸血症の治療③合併症の治療と予防

①急性痛風発作時は白血球の尿酸結晶貧食・リゾチーム酵素放出を抑制する
コルヒチンや関節の疼痛や炎症に非ステロイド性抗炎症薬を使用。
②尿酸降下薬の分類と作用機序
(イ)尿酸排泄促進薬 ベンズブロマロン(ユリノーム)プロペネシド(ベネシッド)・・・尿管からの尿酸再吸収抑制により尿中への尿酸排泄を増加させる。→尿アルカリ化薬を併用する。作用は強いが、重大な副作用に劇症肝炎あり。定期的に肝機能検査必要。
(ロ)尿酸生成抑制薬 アロプリノール(ザイロリック・アロシトール)・・・キサンチンオキシダーゼ
<XOD>を阻害し、尿酸生成を抑制する。新薬フェブキソスタット(フェブリク)・・・非プリン型選択的XOD阻害剤(キサンチンと類似した分子構造を有するアロプリノールとは異なり、XOD以外の核酸代謝酵素を阻害しない特徴があり、SE少ない。1日1回服用で、軽度~中等症の腎機能低下者にも通常用量投与可。

抗血栓療法・抗血小板薬・抗凝固薬

血栓症の治療法

①抗血小板療法(動脈血栓)・・・心筋梗塞・狭心症・閉塞性動脈硬化症・脳硬塞→製剤
(イ)COX阻害薬[cyclooxygenase-1or2]を不可逆的阻害し、TXA2の産生抑制(バイアスピリン・バファリンA81
(ロ)ADP受容体阻害薬[アデニレートシクラーゼ活性増強]でcAMP産生を高め、血小板凝集・放出能抑制(パナルジン・ プラビックス)
(ハ)PDE阻害薬(プレタール)
(ニ)[選択的セロトニン5-HT2受容体拮抗](アンプラーグ)
②抗凝固薬(静脈血栓)・・・心房細動・心房内血栓・心原性塞栓症・静脈血栓症・深部静脈血栓症・肺塞栓
→ヘパリン・ワルファリン・新規薬[標的:ビタミンK非依存性凝固因子](a)ダビガトラン=プラザキサ[トロンビン](b)エバキサバン=リクシアナ[第Ⅹa因子]下肢整形外科手術後静脈血栓塞栓症の発症抑制
発売予定リバロキサバン[第Ⅹa因子]アピキサバン[第Ⅹa因子]ダレキサバン[第Ⅹa因子阻害薬]
③血栓溶解療法
(TPA、ウロキナーゼ等)

痛みの種類

①急性疼痛
何らかの組織損傷に起因し、主にNSAIDsを用いる。治癒と同時に痛みが消失。持続期間1カ月未満
②慢性疼痛
推定治癒期間を超えて持続する痛み。中枢神経系の機能変化にもよる。3~6カ月以上

痛みの種類

①侵害受容性疼痛
侵害刺激や炎症により活性化されたブラジキニン等の発痛物質が末梢神経終末の侵害受容器を刺激する事で起こる痛み。外傷や肩関節周囲炎など。
②神経障害性疼痛
神経の損傷・それに伴う機能異常によって起こる痛み。帯状疱疹後神経痛・三叉神経痛・座骨神経痛や有痛性糖尿病性神経障害など知覚異常を伴う。
③混合性疼痛
神経障害性と侵害受容性の要素を併せた疼痛。腰部脊柱管狭窄・腰椎椎管板ヘルニア等。
④心因性疼痛
器質的病変がなく、心理的な要因で生じる痛み。痛みを生じる原因として器質的、身体的病変が存在するものの、痛みの訴えの説明には不十分な場合。

痛みの薬剤

(Ⅰ)神経障害性疼痛の治療・・・薬物療法が中心で、神経ブロック・外科的・理学療法がある。下記その薬剤。

一般名(商品名) 効能・効果

作用機序

ⅰプレガバリン(リリカ) 末梢性神経障害性疼痛 末梢神経系(神経終末~脊髄後角)中枢神経系(脊髄後角~大脳)
において、Caチャンネルのサブユニットに結合し、神経前シナプスにおけるCaの流入を低下させ、神経伝達物質のグルタミン酸等の放出遊離を抑制し、鎮痛効果。ただし、中枢性神経障害の脳卒中後の疼痛には適応外だが、欧州では可。
副作用として(浮動性めまい・傾眠・体重増加)等がある。
ⅱ(ノイロトロピン)下降性疼痛抑制系を賦活化する。疼痛閾値を上げる。(ブラジキニン産生抑制作用も持つ)
ⅲトラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠(トラムセット配合錠)2011年7月発売
慢性疼痛改善効果 トラマドール(オピオイド受容体作動作用+シナプスでのセロトニン・ノルアドレナリン
再取り込み阻害作用)+アセトアミノフェンの疼痛閾値上昇作用 副作用として(悪心・嘔吐・傾眠・便秘・長期連用による肝機能障害)等
ⅳエパルレスタット(キネダック)糖尿病性末梢神経障害に伴うしびれ感など。アルドース還元酵素を阻害してソルビトールの蓄積を抑える。
ⅴメキシレチン(メキシチール)糖尿病性末梢神経神経障害に伴うしびれ感など。末梢神経のNaチャンネルを遮断し、痛みの発症を抑える。
ⅵカルバマゼピン(テグレトール)三叉神経痛。ⅶノルスパンテープ 非ガン性慢性疼痛<変形性関節痛、腰痛等>の緩和
弱オピオイドの徐放性貼付剤<7日毎の張り替え>2011年8月発売
ⅷフェンタニル(デュロテックMT)非オピオイド鎮痛剤および弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な中程度から高度の
慢性疼痛における鎮痛。(ただし、他のオピオイド鎮痛から切り替えて使用する場合にかぎる。)

痛風の種類

痛風・高尿酸血症

病態

痛風は高尿酸血症(血清尿酸値7mg/dl超)と痛風発作で診断される。成人男性に多い疾患で高尿酸血症を基礎に発症する。高尿酸血症が持続する事で析出した尿酸塩結晶が、多核白血症の貧食作用により、激しい炎症を引き起こした状態が痛風発作である。

急性痛風発作は飲酒・感染・急激な体重減少・激しい運動・高尿酸血症治療薬の開始直後等、血清尿酸値が変動した時に発症しやすい。

高尿酸血症は

  • ①産生過剰型
  • ②排泄低下型
  • ③混合型の病型分類になる。

骨粗鬆症①

病態⇔骨密度の低下や骨質の劣化により骨強度が低下し、骨折リスクが高くなる骨疾患。

Ⅰ大腿骨近位部骨折
骨脆弱性骨折(寝たきりの要因になる)
Ⅱ脊椎圧迫骨折
骨粗鬆症のある高齢者では、寝返り・起床時に腰背部に強い痛みを訴える。
Ⅲ脊椎椎体骨折により、ⅰ容姿悪化・自信喪失、うつ状態ⅱ胸腔可動域制限、肺活量低下ⅲ腹腔体積減少
ⅳ腰痛・肩こり・下肢変形など
→閉じこもり・息切れ・食慾低下・転倒等により健康寿命短縮。
Ⅳ骨強度=骨密度+骨質
酸化ストレスにより善玉から悪玉架橋(梁)が形成され、骨強度がΓしなやか」からΓチョーク様」になる。
★生活習慣病により酸化ストレス増大により、コラーゲン架橋異常→骨質悪化/骨吸収亢進、石灰化→骨密度低下
Ⅴ薬物治療開始基準
①脆弱性既存骨折ある場合(男女とも50歳以上)
②脆弱性既存骨折ない場合(骨密度が若年成人20~44歳=YAM70%未満又はYAM70%以上80%未満の閉経後女性および50歳以上男性で過度のアルコール摂取・喫煙・大腿骨頸部骨折の家族歴のいずれか一つを有する。
Ⅵ新しい骨粗鬆治療薬
①副甲状腺ホルモン製剤(フォルテオ:一日1回皮下注射<最大18カ月>で骨形成促進剤)
②新規活性型ビタミンD製剤
③新規ビスフォスフォネート静注製剤(3カ月に1回)
④既存BP経口製剤の月一回タイプ
⑤抗RANKL抗体製剤(6カ月に1回静注製剤)

骨粗鬆症②

骨代謝疾患用薬
①骨の代謝に必要な栄養素製剤(カルシウム・ビタミンD.K)
②カルシトニン製剤(破骨細胞機能抑制・・・骨量維持)
③女性ホルモン製剤(破骨細胞の活性抑制→骨吸収抑制・・・閉経後骨粗鬆症適応)
④ビスホス酸製剤(破骨細胞内に移行して、破骨細胞の自滅誘導→骨吸収抑制)
骨・カルシウム代謝薬(名)
①(乳酸カルシウム水和物・カルチコール・アスパラCA・大塚塩カル注)(アルファロール・ワンアルファ・ロカルトロール)(グラケー)
②(サーモトニン筋注・カルシトラン・エルシトニン注)
③(エストロゲン製剤)SERM=エストロゲン受容体調整剤(エビスタ・ビビアント2010/10発売)
④(ダイドロネル・フォサマック=ボナロン・ベネット=アクトネル・ボノテオ=リカルボン・アレディア点滴静注用・テイロック注)・・・一週一回起床時服用が主流だが、近日中に月一回服用タイプ登場予定。

腎と透析の基本(透析導入のタイミング)

「クレアチニンがどのくらいになったら、透析になるんですか?」投薬の際、こんな質問にときどき遭遇する。えてして、このような質問をしてくる患者さんはまだまだ透析を考えるようなレベルではないことが多い。なので、安心してもらうようにお話することが多い。

しかし、きわどい患者さんには「クレアチニンだけでは一概には言えません。先生の判断によるところが大きいですね」とわかったような、わからないような回答に終始することもままある。

“先生の判断”この部分についてのお話を講演の質疑応答の中で伺うことができた。

透析導入のタイミングの質問に対して、先生は「私見ではあるが」と断りをいれたうえで、「クレアチニンの数値より臨床症状で判断する」と返答された。

クレアチニンは腎機能というよりも、そのもの自体はゴミにすぎない。掃除をしていない金魚鉢を想像してみる。糞などゴミ が多くとも、じっとしていればゴミは舞い上がらず、金魚は上のほうで生きていける。食事量が多かったり、運動過剰ならばそうはいかないが、クレアチニンだけなら、食事療法でなんとかいけることもある。

では、検査値はまったく役に立たないのか。そうでもないらしい。先生が着目している数値がある。それは「重炭酸イオン」だ。

これが20以上あるなら透析は不要であり、10を切るようなら透析は必要である。

つまり、酸がたまってくること(アシドーシス)が問題なのだ。

なるほど。納得はいったが、患者さんからの質問には`先生の判断’としか答えられそうにない。薬剤師としてはこの手の質問に直接答えようとはせずに、納得して服用してもらえるようなアプローチを考えていきたい。

参加勉強会:第20回熊本腎と薬剤研究会
「Dr.ジンゾーの腎と透析の基本講座」
日時:2011年2月17日

アルツハイマー型認知症

病態

潜在性に発症し、緩徐に進行する。記憶障害で発症する事が多く、進行に伴い見当識障害が加わる。又比較的初期から、物盗られ妄想が認められることもある。

治療

根治療法はないが、環境調整など非薬物療法からが原則ではあるが、やむを得ない場合は薬物療法を検討する。

治療薬・・・根治はできないが、症状の進行を遅らせることができる。

A…コリンエステラーゼ阻害薬(ChEⅠ):アセチルコリンを分解する酵素であるACh・ChEを可逆的に阻害することにより、脳内ACh量を増やし、脳内コリン作動性神経系を賦活する。

①アリセプト(D)錠 :1999年11月発売

②レミニール:2011年3月発売(左記薬の作用機序+ニコチン性アセチルコリン受容体に対する増強作用=APL作用/効率的に陽イオン流入による神経伝達が可能)

③イクセロンパッチ・リバスタッチパッチ:2011年7月発売予定(貼付剤ー薬が飲めない人など)

B…メマリー:2011年6月発売

(記憶に関する神経伝達物質グルタミンがあり、それが過剰になると神経細胞に障害が起き、認知機能低下等を起こす→脳内グルタミン酸受容体サブタイプのNMDA受容体の過剰な活性化を抑制することにより、細胞内への過剰なカルシウム流入を抑制し、神経細胞が破壊されるのを防ぐ働き)

心不全治療

心肥大・心不全の発症メカニズム

●高血圧(サイレントキラー)により
①心負荷→心拡大・左室リモデリング→心ポンプ失調・心筋収縮力低下・拍出量低下・不整脈→心不全
②動脈硬化→心筋梗塞・脳梗塞
●心不全治療(非代償性の心機能障害・致死的不整脈)Ж→代償性の心機能を保ち、維持。
重い荷物(血液・体液)を積んで坂を上る馬(心臓)に喩えて、
①騎手は鞭(強心剤・ジギタリス・硝酸剤)を打ち、
②荷物を降ろす・減らすため(利尿剤)・(Ca拮抗薬=血管拡張)を用い、血流抵抗を良くする為、 (ARB・ACEⅠ)を利用し、
③β遮断薬(アーチスト・メインテートの低用量)にて速度を落とし、馬を休める。

ノロウィルスの消毒

ノロウィルスに注意!消毒の仕方

ノロウイルスが猛威をふるっています。食品は十分熱を通し感染しないよう注意してください。

感染予防の一番は石鹸による手洗いが基本です。時間をかけて指の一本、一本、指先、手の甲、手首まで丁寧に手を洗い、ウイルスを洗い流してください。

ノロウイルスは感染力が大変強く、アルコールでは消毒できません。

嘔吐物等の処理には家庭用のハイターやキッチンハイター等の塩素系漂白剤を使用してください。

☆便や嘔吐物、床やトイレの消毒
ハイターを濃度0.1%(500mlの空のペットボトルにペットボトルキャップ2杯程度(10ml)のハイターなどを入れ、水を足して500mlにする)に調整して使う
☆おもちゃやドアノブ等直接手を触れるところの消毒
ハイターを濃度0,02%(2Lの空のペットボトルにペットボトルキャップ2杯程度(10ml)のハイターを入れて、水を足して2Lにする)に調整して使用する。

できるだけ一回一回作るようにしてください。時間とともに効果が減少します。

嘔吐物等の処理をする場合は、使い捨てビニールの手袋、マスクを使用することをお勧めします。

雑巾は捨てられる古いタオルなど使用し、ビニール袋に入れ閉じて捨てるようにしてください。

漢方治療 便秘

便秘とは排便間隔が延長する事による便通の回数減少・糞便量の減少。排便時間が長い、残便感がある、腹部膨満感等の腹部不定愁訴状態。

Ⅰ器質性便秘 大腸癌・直腸癌・炎症・腸閉塞・腸管癒着・腸管内狭窄による通過障害
Ⅱ機能性便秘 Ⅱ-1 弛緩性便秘(単純性便秘、常習性便秘)
大腸壁の筋肉能低下で、蠕動運動が減弱して通過が遅くなり、停滞時間延長で水分過剰吸収で糞便硬い。
Ⅱ-2 痙攣性便秘(過敏性腸症候群の便秘型下部大腸に痙攣性収縮が生じて、便は兎糞状で少ない、残便感。
Ⅱ-3 直腸性便秘 便意の我慢による排便反射閾値低下
①体質による使い分け
実症 胃腸が丈夫で筋肉質の者(刺激性下剤を積極的に使える人)大黄・芒硝を主とする漢方薬
●大黄甘草湯●調胃承気湯●防風通聖散
虚症 下垂体質で、痩せ型で筋肉脆弱者
☆ 大黄と芍薬を含む漢方薬
●麻子仁丸●桂枝加芍薬大黄湯
☆ 大黄含まない漢方薬
●大建中湯●桂枝加芍薬湯
②病態分類
通過遅延型 近位大腸〈上行・横行・下行結腸〉の腸管輸送能が低下している。
排出障害型 遠位大腸〈S状結腸から直腸〉の排出機能低下
③生薬の特徴 大黄・腸管蠕動運動促進・腸管内輸送の促進
芒硝・硬くなっている物を軟化する。
芍薬・腸管の過緊張を調整する。
④漢方製剤
●大建中湯
使用目標 (腹にガスが溜まり又は腸の動き悪く膨満感あり)
(腸が動き過ぎて痛む)
(手術後・腸閉塞・腸管癒着・嘔吐)
(抗精神病薬服用に伴う便秘)
(過敏性腸症候群便秘型)
●大黄甘草湯
使用目標(常習便秘全般)
(妊婦や妊娠可能性あれば不可)
(腹力は弱いから中等度以上まで広く適用され、緩下剤の標準処方)
☆ 高齢者の乾燥した便塊を軟化させ、潤いを与えて排便を良くする。
●(イ)麻子仁丸・・・・汗出て皮膚湿りたる者
●(ロ)潤腸湯・・・・・汗出て皮膚湿りたる者(ロ)を服用し、排便なければ、(イ)服用する。
●防風通聖散
使用目標……体力が充実している人 (堅太り・太鼓腹)の便秘

アレルギー性鼻炎と薬

症状・くしゃみ・鼻漏(鼻汁)・鼻閉
くしゃみ:鼻内に侵入した抗原を空気の圧力で追い出す。
鼻漏・鼻汁:大量の水で洗い流す。
鼻閉:入り口を閉鎖して侵入を防ぐ。
即時相反応…抗原誘発直後は肥満細胞由来のヒスタミンによるΓくしゃみ・鼻水」の症状出現
遅発相反応…抗原誘発後一定時間が経過すると、抗酸球・抗塩基球等の湿潤細胞由来のトロンボキサン(TⅩA2)・ロイコトリエン(LT)によるΓ鼻閉」の症状出現
H1受容体選択制抗ヒスタミン剤
①ジルテック・アレロック(効果は高いが眠気の副作用あり)
②タリオン・アレジオン・エバステル(効果Eと眠気SEのバランスがよい)
③アレグラ・クラリチン(効果はマイルドだが、眠気少ない)
LT受容体拮抗剤:オノン・キプレス=シングレア/TⅩA2受容体拮抗剤:
バイナス(鼻閉に対して特に有効、眠気の副作用は非常に少ない、速効性は期待できない。)
Th2サイトカイン阻害薬:アイピーディー<免疫抑制剤:ⅠgE抗体産生抑制(抗ヒスタミン作用なし)(胆汁排泄型)>
★中等症状以上では鼻噴霧用ステロイド薬併用

低血糖の内容

糖尿病の治療目標とは、血糖値だけではなく、体重、血圧、血清脂質を正常な状態に維持することにより、糖尿病合併症の発症・進展を阻止し、健康な人とかわらない生活を保つことです。通常では血糖値70mg/dL以上に維持されています。ところが、血糖降下薬やインスリンの過剰により血糖値が下がりすぎてしまうことがあります。70mg/dL以下になると低血糖症状があらわれるのです。

低血糖は「はひふへほ」

はらが減り、ひや汗、ふるえは低血糖、へんにドキドキ、ほうちは昏睡

低血糖症状があらわれたときは、ブドウ糖又は糖分の入ったジュースやアメを、とりましょう。薬物療法を受けている場合、糖尿病手帳や携帯用IDカードを持ち歩いておけば、もし昏睡で医療機関に搬送されたときでも適切な処置が受けられるでしょう。

肥満症①

①肥満の判定基準
BMI(bodymass index): 体重(kg)÷身長(m)÷(m)を元に判定
18.5まで低体重 18.5以上25まで普通体重 25以上40まで5刻みに肥満(1度)(2度)(3度)(4度)
身体のどの部位に脂肪が蓄積しているかにより
(1)上半身肥満 腹から上にたまるタイプでりんご型肥満と呼ぶ。男性に多い。又内臓脂肪型肥満(内臓の周囲に脂肪がたまる)皮下脂肪型肥満(腹の皮下に脂肪がたまる)に分類されます。
(2)下半身肥満 腹から下半身にかけて脂肪のたまるタイプで洋なし型肥満と呼ぶ。
②肥満症の診断
BMI25以上で、肥満に関連し減量を要する健康障害10項目のうち1項目以上合併している。又は健康障害の合併がなくても、内臓脂肪型肥満であれば肥満症とする。
③肥満に起因ないし関連し、減量を要する健康障害
1.2型糖尿病・耐糖能障害
2.脂質代謝異常
3.高血圧
4.高尿酸血症・痛風
5.脳梗塞:脳血栓:一過性脳虚血発作
6.冠動脈疾患・心筋梗塞・狭心症
7.睡眠時無呼吸症候群
8.脂肪肝
9.変形性関節症。腰痛
10.月経異常
④肥満を招く5つの原因
1.過食:摂取エネルギー過剰
2.誤った食事のとり方:不規則な食事回数・時間
3.遺伝:太りうる遺伝子を持った人の栄養の取りすぎ
4.運動不足:基礎代謝が減少
5.熱産生障害
⑤肥満症の治療
(1)食事療法
(2)運動療法
(3)薬物療法
(4)行動療法
(5)外科的療法
(1)間食を避け、一日三回一定の時間にきちんと食べる、夜遅く食べない。早食いしない。
腹八分目・バランスのとれた食事を摂取。油料理・濃い味付けはひかえる。
ファーストフードは高カロリーで注意。
食前に生野菜を食べる。
(2)体脂肪量の減量期待、基礎代謝の上昇、インスリン感受性の増加、運動を継続する事で太りにくい代謝状態を作る。
ウォーキング、水泳など 息を吸ったり吐いたりする有酸素運動がお薦めです。
(3)マジンドール(サノレックス):中枢神経の食欲に関係するβアドレナリン系に働きかけ、摂食抑制。
食事療法・運動療法の効果不十分なBMI35以上における食事・運動療法補助
シブトラミン(オベスケア)承認申請中:脳内神経終末セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、シナプス間隔の上記の濃度を上昇させ、食後の満腹感を亢進して摂取量を抑制。
BMI25以上の内臓脂肪蓄積を伴い2型糖尿病及ぶ脂質代謝異常を有する肥満症で食事・運動療法補助
アカルボース(グルコバイ)・ボグリボース(ベイスン)二糖類から単糖類へ分解する酵素の働きを阻害し、糖質の吸収を抑制する。
リパーゼインヒビター(オルリスタット/海外発売)脂肪の小腸での分解を抑制、摂取エネルギーの減少をはかる。
漢方薬・・・防風通聖散(OTC薬では製品名ナイシトール・コッコアポ)
固太りタイプ肥満:体力があり便秘がちな人に 白色脂肪細胞での脂肪分解作用と褐色脂肪細胞を活性化させて、脂肪燃焼効果を発揮し、皮下脂肪・内臓脂肪を燃やす。
防已黄耆湯:水太りタイプ 肥満色白で汗かき・疲れやすい 外見ブヨブヨした・下肢浮腫傾向
大柴胡湯:胸脇苦満と心下部の詰まった感じがあり、便秘傾向の主に中年以降の肥満に
(4)日常生活でどんな行動が肥満と結びついているかを明らかにし、改善する。食行動パターンの中で肥満につながる要因を取り除く。
(5)内科的方法が無効であったり、再発を繰り返す重症肥満の場合。
⑥ストレスと食欲
食慾のコントロールには神経伝達物質とホルモンが関係している。
セロトニンは緊張や興奮した状態から心を落ち着かせる。ドーパミンは食慾を高める。
セロトニンはドーパミンにより興奮した状態を安定した状態にし、食慾にブレーキをかける。

糖尿病薬①

糖尿病薬(Ⅰ)

①経口血糖降下薬の薬剤選択
(ⅰ)主にインスリン分泌不全が認められる場合
内因性インスリン分泌能力が残っている場合スルホニル(SU)類

インスリン分泌不全が高度の場合インスリン製剤
(ⅱ)インスリン抵抗性を伴う場合
インスリン抵抗性改善薬
(ⅲ)空腹時血糖は高値でなく、食後高血糖が主な場合 αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)
(ⅳ)肥満を伴う場合
ビグアナイド薬
②糖尿病治療薬の作用機序と薬剤名
① SU 類
膵β細胞膜のSU受容体に結合し、ATP感受性Kチャンネルを閉鎖させ、膜電位低下から
膜依存性Caチャンネルの開口と動員が関与し、インスリン分泌を刺激し血糖降下作用を示す。
主な薬剤はグリベンクラミド(オイグルコン)グリクラジド(グリミクロン)グリメピリド(アマリール)
②速効型インスリン分泌促進薬
膵β細胞のSU受容体と内向き整流KチャンネルからなるATP感受性Kチャンネルを抑制し、SU剤の様作用
○分泌効果発現までの時間がきわめて短い。分泌持続時間は短い。血糖改善効果はSUより低い。
空腹時血糖はあまり高くなく、食後の高血糖がみられる場合。
主な薬剤はファステイック・スターシス・グルファスト
③インスリン抵抗性改善薬
脂肪細胞の分化を促し、インスリン抵抗性を解除する。薬剤名アクトス
重大な副作用として心不全の増悪と肝機能障害が報告されている。
④ αGI
小腸粘膜上皮細胞の二糖類分解酵素の作用を競合的に阻害して単糖類への分解抑制。
糖質の分解・吸収が遅延し、食後の高血糖を是正。
主な薬剤はベイスン・セイブル・グルコバイ
⑤ビグアナイド薬
肝臓からの糖放出抑制、末梢での糖取り込みの促進、消化管からの糖吸収抑制により血糖降下させる。
主な薬剤はメルビン・グリコラン・ジベトス
⑥国内未発売薬
腸内粘膜に存在するインクレチンがインスリンの合成・放出を促進
◎GLP-Ⅰ(インクレチン)アナログ・・・リラグルチド・エクセナチド
◎DPP-4阻害薬:インクレチンはDPP-4という酵素で分解される→DPP-4の作用を阻止する
シタグリプチン・ヴイルダグリプチン

糖尿病薬②

昨年12月にシタグリプチン発売後、低血糖の症例報告がされている。

①インクレチン(GLP-1&GⅠP)は主に腸内の粘膜に存在し、食物が腸を通過する際、左記が反応して膵臓がインスリンを分泌するホルモンで、血糖値依存的にインスリン分泌促進作用・グルカゴン濃度低下作用を増強し、血糖コントロールを改善する。ただし、左記はDPP-4酵素により短時間で分解されるので、DPP-4阻害薬の服薬により良好な血糖コントロールが可能である。故に単独製剤では低血糖は起こりえないが、SU剤等との併用により上記のような事があるので、服薬指導が必要である。

今年になりDPP-4阻害薬が発売②または2010年6月頃発売予定③である。一般名は②ビルダグリプチンと③アログリプチン

3剤の用法・注意事項等の違いは①と③が一日1回②が一日2回の服用また①はSU剤・チアゾリジン系薬剤・BG剤使用者に追加可能②はSU剤使用者に追加可能

③はαーGI薬使用者に可能である。

また代謝・排泄は①は約80%が未変化体として尿中に排泄②は主に代謝により消失し未変化体の尿中排泄率は23%③は代謝を受けにくく主に未変化体として尿中に排泄する。そこで、注意すべき患者さんは①と③が腎機能障害者②が肝機能障害者。

尚、GLP-1アナログのビクトーザ皮下注は6月以降の発売予定。

気管支喘息治療薬

Ⅰ 気管支喘息とは
・可逆的気道閉塞
・気道過敏症
・気道の慢性炎症
Ⅱ喘息管理薬の種類と主な薬剤(商品名)
①副腎皮質ステロイド薬 ①-1吸入ステロイド(アズマネックス)(オルベスコ)(パルミコート)(フルタイド)(キュバール)
①-2経口ステロイド薬 (プレドニゾロン)(プレドニン)(デポ・メドロール)
②長時間作用型β2刺激薬 ②-1吸入薬 (セレベント)②-2貼付薬(ホクナリン)②-3経口薬(メプチン)(スピロペント)
③吸入ステロイド薬/吸入長時間作用性β2刺激薬配合薬 吸入薬(アドエア)(シムビコート)
④ロイコトリエン受容体拮抗薬 (オノン・アコレート)(キプレス・シングレア)
⑤テオフィリン除放製剤 テオフィリン(テオドール・テオロング・ユニフィル)
⑥抗アレルギー薬 ①ヒスタミンH1拮抗薬(ザジテン)(アゼプチン)(ゼスラン・ニポラジン)(アレジオン)
②メデイエーター遊離抑制薬(インタール)(リザベン)(ソルファ)(アレギサール)
③トロンボキサン阻害薬(ブロニカ)(バイナス)(ベガ・ドメナン)
④Th2サイトカイン阻害薬(アイピーデイ)
⑦抗ⅠgE抗体 注射薬 (ゾレア)
Ⅲ喘息発作時に対応した管理法
①気管支拡張作用:短時間作用型β2刺激薬(メプチンエアー)(サルタノール)吸入
②テオフィリン薬頓用
③ボスミン皮下注
④アミノフィリン点滴静注
⑤ステロイド薬点滴静注
Ⅳ喘息の病態 気道の炎症〈好酸球数の増加〉→気道過敏性亢進→気道狭窄→喘息症状
→平滑筋収縮・粘膜浮腫・分泌亢進→症状悪化
Ⅴ喘息の原因除去対策
・プラズマクラスターイオン発生器などの空気清浄機の設置
・寝具は週一回程度は干して、裏表に掃除機をかける。できれば、防ダニ加工寝具の購入
・犬・猫などのペットは飼わない。
・絨毯、布製ソファー、カーテンはフローリング、合成皮革ソファー、ブラインドに変更する。
・家族は家ではタバコは吸わない。
Ⅵ 治療
・気道の慢性炎症なので、適切な治療によりコントロールできます。
・発作を予防する中心的な薬は(効果があり、副作用の少ない)吸入ステロイド剤です。
・近年ⅠCS(吸入ステロイド薬)とLABA(長時間作用性吸入β2刺激薬)の合剤は持続型喘息治療に有用である。特に09年12発売のシムビコートは、気管支拡張作用において即効性がありかつ抗炎症作用も強く、新しく優れた治療法として期待される。

新型インフルエンザ

平成21年5月中旬の時点では、国内では水際作戦が効を奏し、新型インフルエンザは海外「カナダ」から帰国した患者さんだけです。

それも全員快方にむかい、二次感染も報告されていません。

現時点では一般のインフルエンザの予防法に準じて、うがい手洗いを励行して、海外渡航歴がなければ発熱してもそれほど心配はいらないようです。

海外から帰国した後で急な発熱やせきがでたら、病院に行く前に[発熱相談センター]に電話してください。

TEL 熊本県 096-333-2240

これからインフルエンザのウイルスが変化して強毒性になる可能性や、国内で感染が広がる可能性はあります。

TV、新聞などで情報を確認して適切な対応をしましょう。

新型インフルエンザの厚生労働省の電話相談窓口 03-3501-9031

(9時から21時まで、土曜日、日曜日、祭日もOK)

高血圧治療と降圧剤

【1】高血圧治療ガイドラインの概要
①リスク層別に正常高血圧値を設定
②第一選択薬はARB/ACE阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬、β遮断薬
③高齢者は降圧スピードに配慮
④慢性腎疾患、糖尿病、メタボリックシンドローム合併患者はRAAS抑制薬が第一選択薬
【2】降圧目標
a診察室血圧 b家庭血圧
(1)若者・中年者 130/85mmHg未満 125/80mmHg未満
(2)高齢者 140/90 135/85
(3)DM.CKD患者
心筋梗塞後患者
130/80 125/75
(4)脳血管障害患者 140/90 135/85
【3】併用療法
降圧目標を達成するために、次のような組み合わせがある。
(1)RA系阻害薬(ARBあるいはACE阻害薬)+Ca拮抗薬
(2)RA系阻害薬+利尿薬
(3)Ca拮抗薬+利尿薬
【4】アルドステロンとは?
アンジオテンシンⅡの刺激により、副腎皮質から分泌されるホルモン、腎臓における水・Naの再吸収を促進し、生体内の体液保持作用を示す。 (抗利尿作用)
【5】アルドステロンと臓器障害
腎集合管の水・Na貯留による血圧上昇
全身の臓器(脳・心臓・血管・腎皮質)に直接作用し臓器障害
(脳卒中・心不全・心筋梗塞・末梢血管障害・腎硬化)
【6】レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系(RAAS)
(1)ACE阻害薬 アンジオテンシン変換酵素を阻害してアンジオテンシンⅠからⅡへの変換を抑制
ブラジキニンの代謝阻害
(2)ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)AⅡ受容体に特異的に結合し、AⅡの生理作用(血管収縮、体液貯留、交感神経亢進作用)を抑制
(3)既存の抗アルドステロン薬 アルダクトンA
:腎臓のNa、水再吸収抑制(排泄促進)(K排泄は促進しない)
利尿、降圧作用、心不全の予後改善の有用性を示す反面、アルドステロン以外のホルモン受容体もブロックして、特有の副作用(女性ホルモン様作用)を引き起こす。
(4)新 選択的抗アルドステロン薬Γセララ」アルダクトンAの誘導体で、アルダクトン受容体を選択的にブロックする・・・アルダクトンAのようなSEは生じにくい。
臓器保護の観点から有用性が期待できる。
【7】ARB/少量利尿薬配合剤 ARB:RA系(昇圧系)の抑制とサイアザイド系利尿剤
:Na、水分排泄促進で降圧効果
【8】直接的レニン阻害薬(DRI)
:ラジレス錠(10/1)新発売 高血圧を引き起こすRAA系の起点に位置する 酵素レニンを直接阻害する薬剤。このためレニン活性を抑制し、アンジオテンシンⅠ以降の全てのアンジオテンシンペプチドの産生を抑制できる。また、血中半減期が長いため、1日1回投与で安定的な降圧効果を示す。

性差薬学(CYP1A2)

薬の代謝酵素であるCYPには様々なタイプがあります。

先に述べたCYP2D6は遺伝的にその酵素を多く持ってる方・そうでない方が分かれていましたが、CYP1A2は性別で分かれているようです。

代表的なCYP1A2で代謝される薬物の添付文書を見てみると・・・

ゾルミトリプタン(片頭痛薬)
AUC及びCmaxは、女性が男性より約50%高値を示した。
つまり男性のほうがCYP1A2を多く持っていて、薬が速く代謝されて効果が出にくいということです。
また、CYP1A2は喫煙によりその代謝能力が誘導される(上昇する)ことが知られています。
オランザピン(抗精神病薬)
女性におけるオランザピンのクリアランスは男性よりも約30%低く、また喫煙者におけるオランザピンのクリアランスは非喫煙者よりも約40%高かったが、これらの要因のどれかひとつが存在することにより一般的に投与量を調節する必要はない。性別と喫煙を組み合わせた場合の平均クリアランス値は男性喫煙者で最も高く、次いで女性喫煙者、男性非喫煙者の順で、女性非喫煙者が最も低かった。
つまり、男性(喫煙)<女性(喫煙)<男性(非喫煙)<女性(非喫煙)の順で薬が効きやすいということですが、添付文書を逆の意味にとると「二つの要因が重なる場合」つまり男性(喫煙)と女性(非喫煙)では用量調節が必要だということになります。

この他に、先ごろ新発売の薬では

ラモセトロン塩酸塩(男性における下痢型過敏性腸症候群)
女性のCmax及びAUCは男性のそれぞれ1.5倍及び1.7倍であった。
現時点で得られている臨床成績では、女性における本剤の有効性は認められず副作用発現率が高いことから、本剤を女性に対して投与しないこととなっており、適応されるのは男性のみとなっています。
カフェインもCYP1A2で代謝されますので、女性でタバコを吸わない方は就寝前にコーヒーなどを摂ると眠れなくなりやすいのでご注意を。

COX選択性におけるNSAIDs比較

はじめにNSAIDsの痛み、炎症に対する作用は・・・・・・

BK(ブラジキニン)は痛覚受容体を刺激して発痛作用を示し、この発痛作用はPG(プロスタグランジン)によって増強される。

NSAIDsはPGの産生を抑制するため、BKは痛覚受容体のスイッチを押せない。

ところで

COX(シクロオキシゲナーゼ)は体内の正常組織(胃、腎など)に広く存在するCOX1と炎症組織で誘導されるCOX2の2種類が存在する。
A…ハイペン、オステラック、モービック、セレコックスなど←COX2を選択的に阻害するNSAIDs
B……ポンタール、ロキソニン、ブルフェン、ロキソニンなど←非選択的NSAIDs
A………消炎鎮痛効果を示す一方、消化管、腎障害が少ない。また選択性が強くバランスが崩れCOX1,TXA2(トロンボキサンA2)産生→血液凝固→血栓形成のおそれあり
特に当初アメリカで開発されたロフェコキシブ、セレコキシブは急性心筋梗塞などのSEが発生したが、その後改良され、十分な消炎鎮痛効果を示す一方、消化管、血小板に対する影響が比較的少ないとして日本で商品名セレコックスとして関節リウマチ、変形性関節症に使用されている。
上記は心血管系血栓塞栓症のリスクを増大させる可能性があり、重篤な心機能不全のある患者は禁忌になっている。
B…………COX1,COX2両方を阻害するので消化管、腎障害が多い。またCOX1阻害によるTXA2産生抑制→血小板COXは血管内皮COXに比べアスピリンの感受性が高い→低用量のアスピリンで血栓形成を予防することができる

旬の食材

最近はどんな食材も一年中出回っていて旬がいつなのかわからないものが増えてきました。

原則的には旬の食材をとることが一番理にかなっているので食材の旬を表にしました。

春(4月~6月) 夏(7月~9月) 秋(10月~12月) 冬(1月~3月)
野菜類 ほうれん草、枝豆、牛蒡、筍、空豆玉ねぎ 牛蒡、ニラ、里芋、しそ 青首大根、ネギ、春菊、ジャガイモ、サツマイモ、カブ、松茸 青首大根、ネギ、白菜、ニンジン、ほうれん草、牛蒡、春菊
果物類 青梅、イチゴ、夏ミカン、さくらんぼ リンゴ(津軽)スイカ、ぶどう、メロン、梨、桃 リンゴ(紅玉、千秋)、柿、梨、温州みかん リンゴ(ふじ、陸奥)、柿、温州みかん
魚介類 あさり、はまぐり、赤貝、ホタテ貝、真鯛、鯉、鮎、ヤマメ、広島産カキ カツオ、アジ、ウナギ、アナゴ、ウニ、毛ガニ、イカ、三陸産カキ 鮭、鰯、サンマ、サバ、戻りカツオ、タコ、イクラ、広島産カキ マグロ、スズキ、ヒラメ、ハマチ、鰯、ブリ、タラ、海老、三陸産カキ

成長障害

低成長の定義
・平均よりー2.0SD 以下の身長
・成長ホルモン分泌不全は1~2割
・両親が低身長の場合は最終身長は低い
・低身長の原因の一つ・・・家族性低身長(両親のどちらかが -1.5SD以下)
・目標身長 男児(父+母の身長)/2+6.5  女児(父+母の身長)/2-6.5
その他の成長障害
・胎内発育不全性・特発性低成長・ターナー症候群・内分泌疾患
成長ホルモン注射
ジェノトロピン[ファイザー]
ノルデイトロピン[ノボ]
ヒューマトロープ[イーライリー]
グロウジェクト[大日本住友] 等
上記ヒト成長ホルモン注入器の薬価が非常に高い
小児慢性特定疾患の適応であれば、公費扱い
(ただし、男児156.4cm 女児146.4cmまで)

SDとは統計で使われる[標準偏差]でこの場合は子どもの身長のバラツキ程度を表しています。

通常プラスSDとマイナスSDの間に全体の約95%が入ります。

薬学セミナー(アステム)より

頭痛①

〈分類〉

①片頭痛……片側性、拍動性
悪心、嘔吐、光、音、過敏などを伴う
②緊張型頭痛……両側性、頭重感、締め付け感
肩こり、首の張りを伴う
①と②が併発していることも多い
③群発頭痛……ものすごく激しい痛み(目の奥がえぐられる様な痛み)が15分~3時間持続
結膜充血、流涙、鼻汁、鼻閉を伴う
④薬物乱用頭痛……1ヶ月で15日以上頭痛発症
一種類以上の頭痛薬を3ヵ月を超えて定期的に乱用している人
特徴……早朝や明け方に強い痛み

アステム薬学セミナー
アステムCS室による研修会より

頭痛②

<頭痛①の分類ごとの治療、予防>

分類①
◎トリプタン系薬剤
★ゾーミック……頭痛が始まって10分以内の服用が効果大
RM錠は水なしで服用でき、タイミングを逸しない
★イミグラン……世界的に使用量多い製品(注射、点鼻もあり)
★レルパックス……マイルドな効果、半減期が長い
CYP3A4代謝なので併用薬注意
★マクサルトRPD……口腔内崩壊錠でタイミングを逸しない為有用
★アマージ……半減期が長い(月経関連片頭痛によい)
◎エルゴタミン製剤
★クリアミン、ジヒデルゴット
受容体への選択性が低く全身に作用し副作用発現
CYP3A4代謝で併用注意
漫然使用で片頭痛が慢性化
◎消炎鎮痛剤(NSAIDs)
一部OTC薬として市販されている
発痛域値を高めるため、発作が最高に達した後では効果が薄い
分類②
◎抗うつ薬
★トリプタノール、パキシルなど
◎筋弛緩薬+抗不安薬
◎物理療法……頭痛体操
分類③
◎100%酸素を7~8L/分で10~15分間吸入
◎イミグラン皮下注、イミグラン点鼻
分類④
◎原因になった頭痛薬の中止
◎原因になった頭痛薬代替治療(痛み止め中止後に起きる頭痛への対応)
◎頭痛予防薬の使用

アステム薬学セミナー
アステムCS室による研修会より

フルーツの薬効

フルーツはこれから秋にかけておいしい季節です。果糖が含まれカロリーも高いのが多いので食べすぎには十分注意して下さい。

イチゴ
クエン酸やリンゴ酸が胃酸の分泌を促し、食欲増進。
ビタミンCと鉄が貧血改善、美肌作用
食物繊維のペクチンがコレステロール低下作用
メチルサリチル酸が頭痛や神経痛の痛みを和らげる
イチジク
多量の糖分とビタミンB1・B2が活力アップ
クマリン類のベルガプテン、プソラレンが降圧作用、多くの酵素と食物繊維が整腸作用と消化促進作用
カキ
カリウムの利尿作用によるむくみ、二日酔いの改善
タンニンが血管壁を強くし、高血圧や脳卒中の予防
キウイ
多量のビタミンCが免疫力増進、血管強化
ペクチンが、便秘改善、血中の脂肪、糖の低下作用
タンパク質分解酵素のアクチニジンが、肉類の消化促進
スイカ
イソクエルシトリンやカリウムが利尿を促し、むくみ、高血圧、腎臓病、膀胱炎に奏功
ナシ
ざらざらした歯ざわりのもとである繊維のかたまり(石細胞)が便秘を改善
豊富なカリウムがが、利尿を促し、むくみに奏功
パイナップル
クエン酸や、マロン酸などの有機酸が、胃液の分泌を促し、食欲増進
タンパク質分解酵素のブロメリンが、肉類の消化促進や去痰作用
バナナ
ビタミンCやファイトケミカルが白血球の活性を促進、免疫力促進
パパイア
パパイン(タンパク質分解酵素)が肉類の消化を促進
ブドウ
ブドウ糖と豊富なビタミン、ミネラルが活力アップ。
クエン酸、リンゴ酸などが胃液分泌促進・食欲増進
ブルーベリー
アントシアニンが網膜の視覚にかかわるロドプシンの再合成を促し、網膜の血流をよくして、眼精疲労、老眼、視力低下の予防改善
ミカン
ビタミンCとPが血管強化、風邪予防
モモ
ペクチンが便秘改善、血中コレステロール低下
リンゴ
ペクチンが便秘改善、血中コレステロール低下
オリゴ糖が腸内の善玉菌を増やし、整腸作用

心と体の救急箱 石原結實DRより

少しからでも減量を

体重が100kgを超えるような肥満の患者さんにとって、体重を適正体重にすることは大変な話かとは思いますが、かといって放って置くとメタボリックによる血管の老化は進んでしまいます。

平均体重約100kgの患者さん達に、運動量は変えずに一日約400kcalの摂取エネルギー制限を3ヶ月間行った試験があります。

ちなみに患者さん達の摂取カロリーは平均2700kcalですが、HbA1cは平均5.2%でまだ血糖値はコントロールされていました。これはインスリン分泌がかなり過剰な(膵臓ががんばっていた)状態であったためで、インスリン抵抗性も示しています。

この試験の結果、体重減少は約6kgでしたが、インスリンの分泌量は減少しインスリン抵抗性に起因する中性脂肪・悪玉コレステロール・血圧などの動脈硬化の危険因子がすべて正常あるいはそれに近づくことが判明したそうです。

この中には約3Lあった内臓脂肪が半減していた例もあったそうです。

食事だけの減量でも内臓脂肪から早めに減少するので効果的なのです。

皮下脂肪は取れにくいのでそこまでを減らすダイエットはかなりきついので、諦めてしまいやすいのです。

少しでも体重を減らすだけでも体への悪影響は大分減るようですですので、まずは近いところに目標を設定して減量をしてみてはどうでしょうか?

野菜の薬効

キャベツ
ビタミンU(キャバジン)。潰瘍で傷ついた胃、十二指腸粘膜を修復する。
キュウリ
イソクエルシトリン。利尿作用あり。むくみ、高血圧などによいゴボウ:アルギニン、タンニン。強壮作用あり。タンニンには消炎、収斂作用がある。
シソ
ペリルアルデヒド。防腐作用、発汗、鎮咳、去痰作用がある。
ショウガ
①発汗、解熱、去痰
②鎮痛
③鎮咳
④消化促進
⑤抗潰瘍
⑥強心
⑦抗血栓
⑧抗鬱
セリ
メチオニ
ダイコン
ジアスターゼ、ステアーぜの消化酵素がでんぷんやたんぱく質の消化を助ける。
食物繊維のリグニンもあり
タマネギ
(ニラ、ニンニク、ネギ、ラッキョウなどのアリウム属の野菜)は硫化アリルが
①殺菌 ②駆虫、③整腸 ④発汗、利尿 ⑤血液循環促進 ⑥ 強肝 ⑦ 解毒 ⑧降圧などの作用
グルコキニンには血糖降下作用があり
トウガラシ
カプサイシンが食欲増進、血液循環促進、殺菌作用があり
ニンジン
βーカロチンの強力な抗酸化作用により抗がん、抗動脈硬化が期待される。
ピラジンに抗血栓作用がある。
パセリ
香りの成分のピネン、アピオールに殺菌作用がある。
レタス
ラクッコピコリンに精神安定作用と入眠作用がある。

心と体の救急箱 石原結實DRより

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